かぎ針編みを編み始めるにあたり、まず一番初めにすることは、作り目を編むこと。
編み物初心者さんにとっては「どこに針をいれたらいいの?」
「立ち上がりの目って?」
「裏山はどこにあるの?」
など、編み始める前の段階から、つまずきやすいポイントといえます。
そこで今回は、初心者さん向けに、裏山の正しい場所から、どのように拾って編んでいけばよいのかを、詳しくお伝えいたします。
くさり編みの作り目を編む
作り目をスムーズに拾うためのコツは、最初に作るくさり編みを、2号ほど太いかぎ針で編むことです。
そうすることで、編み目が少し大きくなり、作り目を拾いやすくなります。
特に、力が入りすぎて、編み目がきつくなりがちな初心者さんには、この方法はとても有効で、きれいな仕上がりになりますので、ぜひ試してみてください。
慣れてくると、編地と同じ号数のかぎ針で編んでも、スイスイと編めるようになりますよ。
まずは、くさり編みの作り目を編みます。
こちらは、くさり編みの表側です。
1目、余分にくさり編みを編んでおいてください。
それが、立ち上がりの目になります。
「立ち上がりの目」とは、各段の編み始めに必ず編むもので、本来編むべき編み目の高さ(長さ)を、くさり編みで代用することをいいます。
ここでは、細編みが編み目の大きさになりますので、細編み1つ分の「立ち上がりの目」となりますが、例えば、長編みであれば、くさり編み3つが立ち上がりの目数となります。
裏山はどの部分?
くさり編みを拾う方法は3種類ありますが、今回は、一般的な「裏山を拾う」方法をご紹介します。
ちなみに、他の2つは「半目を拾う」「半目と裏山を拾う」という方法があります。
裏山を拾うと、表側のくさり編みが崩れず、端線がきれいに編みあがります。編地の端を見せたままの作品には、特におすすめの編み方です。
まずは、裏山の位置です。
青く色がついている部分が「裏山」です。
この部分に針を入れて、拾います。
裏山に針を入れたら、糸をひっかけて裏山から引き出します。
糸を裏山から、引き出したところです。
もう一度、糸をひっかけて、今度は2本一緒に引き抜きます。
引き抜いたところです。
これで、1目編めました。次からも、同じように裏山を拾いながら編み進めます。
1段目が編み終わりました。
細編み(こまあみ)の編み方
1段目が編み終わったら、次は2段目を編んでいきましょう。
2段目からは、拾う目の位置を間違えやすいですので、気を付けて進んでください。
まずは、立ち上がりの目として、くさり編み1つ編みます(今回は細編みですので、必要な高さはくさり編み1つ分です)。
かぎ針を、編み目の間に入れ、矢印のように糸をひっかけます。
糸をひっかけました。
矢印のように、編み目の1目だけ引き抜きます。
1目だけ、引き抜いたところです。
そしてまた、矢印のように、糸をひっかけます。
糸をひっかけたまま、矢印のように、今度は2目を一気に引き抜きます。
引き抜いたところです。
同じように繰り返しながら、端まで編み進めます。
まとめ
初心者さんが、編み始める時に一番最初につまずきやすいポイント「作り目の編み方」を、順を追って解説しました。
くさり編みの作り目を編むときに、目が拾いやすくなるコツや、きれいに編むコツもお伝えしました。
かぎ針編みは、今回ご紹介した最初の1段目が、一番難しく編みにくいところですので、ここをしっかりマスターしてしまえば、後はとても楽に編めるようになります。
ぜひ、何度か練習をして慣れていってくださいね。