かぎ針編みは、編み物初心者さんやお子さんでも、基本の編み方さえ覚えてしてしまえば、あとは簡単!
難しそうに見えるニット作品も、実は基本的な編み方を組み合わせているだけなのです。
かぎ針編みをやってみたいけど、まず何から揃えればいいのかわからない・・・
かぎ針や糸の扱い方もよくわからない・・・という方のために、編み始める前の「基本のき」からご紹介します。
かぎ針編みって?
編み物初心者さんにおすすめしたいのが、かぎ針編み。
棒の先端にかぎ形のフックがついた針、1本だけで編んでいきます。
かぎ針編みは、アクセサリーやコースター、あみぐるみなど小さなものを編むのに便利なので、
完成するのも早く、手軽に始めることができます。
簡単なコースターやエコたわしなどの作品は、1時間もあれば完成してしまいますので、
お子さんと一緒にチャレンジしてみても、楽しいですね。
糸と針を揃えましょう
かぎ針編みの小物や帽子、バッグなど、どんな作品を作るときにも、最低限必要なのは針と糸。
きれいな編み地に仕上げるためには、作品に合った糸と針が必要です。
初心者の方には、編み目がわかりやすいストレートの糸がおすすめです。
春夏の小物ならリネンやコットンの糸、秋冬の小物ならウールの糸、エコたわしならアクリルの糸を選びます。
かぎ針は、編むときに糸をかけやすくするため、針先がかぎ状になっている編み針です。
糸の太さに合う太さの針を選んで使います。
糸と針の太さが違うと、作品の仕上がりのサイズが変わってしまうので要注意。
とじ針は、糸始末や編み地をつなぐために使う必需品です。
針先が丸いので、編み地をすくう時の糸割れを防ぎます。糸の太さに合わせてサイズは選びます。
糸と針はどう持つの?
糸と針には、正しい持ち方、かけ方があります。
自己流でも編めますが、最初に正しい持ち方をマスターして編んだほうが疲れず、
きれいに編むことができますので、ぜひ、練習してみてください。
かぎ針の持ち方
右手
このように、親指と人差し指で軽く持ち、中指を添えます。
針は軽く持つのがポイントです。ぎゅーっと握ってしまうと、編み目が固くなりますし、
何より、疲れてしまいますので、力を抜いて軽く持ちましょう。
編むときの手つき
右手にかぎ針、左手に糸をかけて持ちます。
人差し指を立て、糸をピンと張ります。
糸の引き出し方
糸の巻き方によって、糸の先を出す場所が変わってきます。
中心から出す場合と、外側から使う場合とありますので説明します。
細長い形状や、丸い形状の糸玉は、糸玉の中心から糸端を引き出して使い始めます。
この時、中心の糸が、まとまって沢山出てしまうことがよくありますが、そのままで大丈夫です。
中心の糸端を見つけて、編み始めましょう。
レース糸や、リネン、コットンなど細い糸は、このような中心が空洞になっている形状が多いです。
この場合は、糸玉の外側にある糸端から、編み始めます。
作り目って何?
編み物のベースになる目の事を「作り目」といいます。一番最初に編む目の事ですが、作り目は段数には入りません。
基本的な作り目は「くさり編みの作り目」と、「輪の作り目」があります。ここでは、一番簡単な「くさり編みの作り目」をご紹介します。
くさり編みのあみ方
かぎ針にかかった糸を、右側の目の中を通って、引き出す。
目の中から引き出すと、くさり編みが一目できます。
また同じように糸をかけて、目の中から糸を引き出します。
必要な目数を繰り返し編んでいきます。
くさり編みができました。
これは「表目」です。
これは、くさり編みの裏です。
青色で色付けしている部分が「裏山」といいます。
この「裏山」は、作品を作るときに「裏山をすくって編む」などと出てきますので、
とても重要な部分です。ぜひ、覚えておきましょう。
まとめ
今回は、編み物をこれから始めようと思っている初心者の方へ、
手軽にはじめられる、かぎ針編みをご紹介しました。
編み始める前の「基本のき」、針の持ち方や手つきは、最初は難しいですが、
しっかり身に着けることで編み目がそろった美しい編地をつくることが出来るようになります。
まずは、くさり編みを練習して、きれいに編み目を揃えてみることから、始めてみましょう。